こんにちは。鈴木貴之です。
大学生の息子が今年の春から一人暮らしを始めることになりました。
引越しの準備の中でも「毎日使うもの」はやっぱり慎重に選びたいもの。
特に食生活の基盤となる炊飯器は、親としても“いいもの”を買ってあげたいと思い、息子と一緒に家電量販店へ行くことになったのです。
……ここまではよくある話なのですが…
実はこの出来事をきっかけに、私は「人に何かを伝える順番の大切さ」を改めて実感することになりました。
そしてそれは、家電選びだけでなく、ビジネスや店舗運営、日々のコミュニケーションにも通じる、深い学びだったのです。
家電売り場で、いきなりスペックの話をされても…
電気屋さんに到着し、ズラリと並ぶ炊飯器コーナーへ。
安いものから高いものまで、パッと見は同じように見える炊飯器たち。
「IH」「圧力」「糖質カット」……カタカナや数字の情報がたくさんあって、正直なところ、どれが良いのか分かりません。
すると、若い店員さんがやってきて、炊飯器の説明を始めてくれました。
「こちらは高圧IHで、内釜は鉄釜を採用。○○社独自のスチーム機能で……」
…うん。うん。なるほど。納得、納得。
……って、いや、全然わからない!(笑)
「それで、何がどう美味しくなるの?」
「息子に合うのはどれなの?」
私も息子も、頭の中が「?」でいっぱいでした。
「何ができるのか」→「なぜそれができるのか」の順番が大事
いったん、他の家電を見に行きました。
その店員さんの情報では購入の決断ができないので、いったん落ち着いて自分で考えられるようにと思ったのです。
そしてほかのところで必要な家電を見繕った後、また炊飯器コーナーへ戻ってきました。
今回は前回の人ではなく、もう一人のベテランの店員さんがやってきて、こう言ったんです。
「お子さん、料理されますか? 冷凍してお弁当とか作られます?」
「それなら、こちらの炊飯器だと冷凍後の解凍でもふっくら食感が保てるんですよ」
「健康志向でしたら、この機種だと雑穀米や玄米が美味しく炊けます」
そして、少し間をおいてから、
「それができる理由は、釜の構造と加熱方法が違うからなんです」
と。
……この説明は、とてもわかりやすかった。
なぜなら、最初に「それを使うと何ができるのか」を教えてくれたから。
つまり、
- それを使って得られる“嬉しい未来”を最初に提示し、
- その未来がどうやって実現されるか(スペック)を後から説明してくれた
この順番だったから、私も息子も自然に納得できました。
ビジネスでもありがちな「伝え方の逆転現象」
これ、実はビジネスでもよくある話です。
- 商品の説明がスペックばかりで、「それで何ができるか」が伝わっていない
- サービスの特徴ばかり語って、「誰の役に立つのか」が見えていない
- 「すごい技術」ばかりを先に出して、「何が嬉しいのか」が後回し
これでは、相手の心にはなかなか響きません。
なぜなら、お客様が知りたいのは「それで自分がどうなるのか?」だからです。
「伝わる順番」で、理解も信頼も変わる
炊飯器の話に戻りますが、最初に話しかけてきた店員さんが悪いわけではありません。
むしろ製品知識が豊富で、きっと正確なことをたくさん教えてくれたんだと思います。
でも、受け手が理解できなければ、情報は伝わったことにはならないんですよね。
(そしてほとんどの場合、受けて=見込み客はあなたの業界については素人)
だからこそ大事なのは、「順番」。
- まず「何ができるのか」(=ベネフィット)
- その後「なぜできるのか」(=機能・スペック)
この順番で伝えると、相手の理解は深まり、選ぶ理由も明確になります。
ウェブサイトでも同じ。まずは「選ぶ理由」を言葉で伝えよう
これ、お店のウェブサイトでも同じです。
- 写真だけでは伝わらない“魅力”
- 投稿だけでは伝えきれない“違い”
こうした部分は、言葉の力で丁寧に伝えてあげる必要があります。
そのときもやはり、「なぜ他にもいろいろな同業者のお店がある中で、あなたのお店がその人にとって良いのか」を伝えるには、
・まず、どんな悩みが解決できるか(=得られる変化)
・その理由として、どんな工夫や特徴があるか
この順番で構成すると、とても伝わりやすくなるんです。
炊飯器の話が教えてくれた、伝え方の極意
今回の体験を通して、改めてこう思いました。
相手に伝えたいなら、「何を言うか」だけでなく、「どの順で言うか」が大切。
正しいことを言っていても、伝わらなければ意味がない。
良い商品でも、伝え方ひとつで“選ばれない”ことがある。
だからこそ、相手の頭の中に「それ、いいかも」と浮かぶように、伝える順番を意識したいですね。
ちなみに、息子が選んだのは「冷凍してもごはんが美味しい」炊飯器でした。
やっぱり“伝わる説明”は、強いです。
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