こんにちは! 鈴木貴之(@shiogamabtc)です。
当方では「Google My Business(Googleマイビジネス)の登録代行」サービスを行っております。
なぜ私がこのサービスを始めたかと言うと、地域の見込客を集める媒体として最も手間がかからず、かつ集約力がある媒体がGoogleマイビジネスだという確信が持てたためです。
地域の人をウェブで集めることを考えた時に、一番最初に頭に浮かぶのはホームページやブログです。
しかし、それらの問題はお金と時間が掛かりすぎるということ。
またホームページやブログの活用に重要なのは継続して更新していかないといけないということ。
これを日々の仕事で忙しい店舗経営者が行おうと思うと、ノウハウ通りに更新しようとするとかなり時間を取られてしまうのです。
ですが、Googleマイビジネスはその問題を解決できるメディアとして使うことができます。
一度ノウハウ通りに設定してしまえば、それ以降は日々のちょっとした時間で更新できるようになります。
それでも、その効果は抜群です・・・。
この記事では、「なぜGoogleマイビジネスをあなたのお店で導入するべきなのか?」について、5つの視点からお話をしていきたいと思います。
Googleマイビジネスを導入すべき5つの理由
まずこの記事では「Googleマイビジネス」でできること、このツールをあなたの店舗集客に活かすべき理由を5個お話していきたいと思います。
① マップ検索で表示される
まず第一のポイントは「マップ検索」で表示されるというもの。
「マップ検索」とは何かというと、Googleマップ上の地図でキーワードを入れると、自分がいる現在地の周辺のカフェのリストが出てくるというもの。
例えば、上のスマホのスクリーンショットを見ると、「カフェ」で検索しています。そうするとカフェのある場所が「カフェマーク」で表示され、下の方に名前が表示されます。
どこが表示されるかについては近さや人気度、関連度などの要素がある為、一概には言えませんが、きちんと情報をGoogleマイビジネス上に登録している店舗は前の方に表示されているという情報があります。
ちなみに、Googleマイビジネスに登録されていない店舗はもちろん「マップ検索」では表示されません。
だから、まず大事なのはGoogleマイビジネスに登録するということ。その上でノウハウに従ってより前に表示されるようにしていくということなのです。
また、Googleマイビジネスへの登録は一般のローカル検索にも影響を与えます。
通常の検索画面で「塩釜 カフェ」と地名の入った検索をしてみます(地名の入った検索は「ローカル検索」と言われています)。
すると、通常の検索結果が表示される前に地図が表示され、その下にGoogleが「関連性が高い」と判断したビジネスが表示されています。
ちなみに、2019/1/18時点で私が調べたところ、1位のカフェはGoogleマイビジネスに登録し、しっかりと内容登録までされていました。
2位はGoogleマイビジネスに登録しているようですが、それほど内容は登録されていません。
3位は登録なしという結果。2位、3位は私がいる現在地に近いから表示されているという側面があるのかもしれません。
これらの「マップ検索」から来ている検索結果に表示されている3つのお店は「トップスリー」と呼ばれています。基本はここに入ることを目指します。
検索結果で上位表示されることは、お店への来店者数を増やす最も重要な施策です。この記事を読み進めていくことで、上位表示される為に何が重要なのかがだんだんわかっていくでしょう。
なお、「地名 + 業種名」で検索されることを「関連検索」と言います。それと対をなしているのがお店の名前で検索される「指名検索」。
数的には(何もしていなければ)圧倒的に「関連検索」の方が多いので、こちらでしっかりと検索結果に表示されるようにしていきましょう。
しかし、「指名検索」も名指しで検索してくれているのですから非常に需要です。
また、「指名検索」の場合はPCから検索すると「ナレッジパネル」と呼ばれるものが表示されます。下記のスクリーンショットの赤く囲まれているものがそれです。
これはGoogleマイビジネスに登録されていない場合、表示されません。
「これが決め手で集客できるような場面があるのか?」と聞かれれば、顧客層によります。
ネットに対する知識が高く、そういうものを求められるお店であれば重要ですが、そうでなければあまり気にしなくても良いかもしれません。
どちらにしろ、Googleマイビジネスに登録することで表示されるようになりますので、登録しておいて損はないでしょう。
【コラム:統計から見るローカル検索】
・スマホでの検索の1/3は消費者がお店を訪れるすぐ前に行われる
・ローカル検索を行う18%の人が1日以内に商品を購入する
・ローカル検索をした後1日以内に50%の消費者がお店を訪れる
・62%のコンピューター/タブレットユーザーと72%のスマホユーザーは約10kmのお店を訪れる前にローカル検索を行う。
(出典:https://think.storage.googleapis.com/docs/how-advertisers-can-extend-their-relevance-with-search_research-studies.pdf)
② 検索者の行動が分かる
次にお伝えしたいのがこれ。複雑なツールを使わなくても検索者の行動が分かるようになります。
「Googleマイビジネス」にログインをして「インサイト」の項目を見てみると、「どんなキーワードであなたのリスティングが検索されているかが分かります。もしあなたがホームページやブログを運営しているとしたら、ここで思いもよらないキーワードが見つかるかもしれません。
「Googleマイビジネス」が検索されているキーワードでサイトの検索対策をしていくと、「検索されているキーワード」で対策ができるようになるのでサイトの集客力が高まるのですね(検索キーワードは今のところスマホのアプリでは確認できません)。
スマホのアプリで確認できるのは、下記のような項目です。
どのように検索されているのか。そしてどれくらい検索されているのか。
検索結果上にあなたのお店が表示された回数。「検索のリスティング」は通常の検索結果で表示された回数で、「マップのリスティング」はGoogleマップ上で検索されて表示された回数です。
ユーザーの反応は「表示された結果、どのような行動を検索者が取ったのか?」ということです。ここで表示しているのは私の英会話教室の内容なので、例えば飲食店であればもっと数字が大きくなるでしょう。
他にも「運転ルートの確認」(運転ルートが確認された数)、「電話された数」、「写真の表示回数」なども分かります。競合と比較して写真の表示回数が少ない場合はそれを増やすことでローカル検索時に上位表示されやすくなります。
③ 大きな予算を持つ大手にも対抗できる
店舗経営者と大手の大きな違いはお金と自由になる時間です。
一般的に店舗経営者はホームページの作成に大きな予算を掛けることはできません。大手にとってみたらホームページに50万円を掛けても大したことはないでしょうが、店舗経営者にとってみたら清水の舞台から飛び降りるよりも勇気が必要かもしれません。
しかし、Googleマイビジネスでは必ずしも大手だから上位表示されるということはありません。
例えば、「仙台 カフェ」で検索してみます。言うまでもなく仙台はカフェの激戦区。
上は「マップ検索」したものです。下部の「リストを表示」で見てみると、確かにフランチャイズ店などの大手のカフェもリスティングに入っていますが、個人店もたくさん入っています。
これは通常の検索で「地域名 カフェ」で検索したものです。一般的に知られている大手のカフェチェーンの名前はありません。
ちなみに通常検索の「トップスリー」以下の検索結果は「仙台でお勧めのカフェ20選」みたいな内容でした。
つまり、個人のお店が「仙台 カフェ」の通常検索で上位に表示されるのは、ほぼ不可能ということです。なぜなら、そこには食べログやRetty、ぐるなび、などが上位にひしめき、かつ「紹介サイト」がたくさんいる場所だからです。
食べログをはじめとするグルメサイトはお金を掛けて上位表示していますし、「紹介サイト」は検索結果上位表示対策を研究してアクセスを稼いでお金を稼いでいる人たちです。そんな人たちとまともに戦っても勝てません。
その点、Googleマイビジネスであれば個人店が「比較される中での表示」ではなく、自分のお店だけで表示されることができるのです(トップスリーに入らないといけませんが、今のところホームページやブログを作って上位のサイトと戦うよりは可能性があります)。
④ レビューに返信できる
私が個人的にとても重要だと思うのは、このレビューに返信できるというところ。
この話をすると、ある店舗経営者はこう言いました。
「でもそれに登録したら悪いレビューがつくかもしれないでしょ?」
これ、勘違いしている人がいるのですが、あなたが登録しなくても他の誰かがあなたの事業をGoogleマイビジネスに登録することができるのです。
だから、あなたが登録しているかどうかは別として、Googleマイビジネスに悪いレビューを書かれることは現実としてあるのです。
悪いレビューが書かれないようにお店を運営するのはもちろんですが、どうしても書かれてしまうということもあるでしょう。そういう時にそれを放っておくのか、それともきちんと返信するのかはとても重要な分かれ道です。
考えて見てください。
あなたが現実に不満を言っているお客様に何かを言われたとしたらどうしますか? もちろん真摯に対応しますよね?(悪質なクレーマーなら別ですが) でも、もしネット上であるクレームに対してあなたが何も反応していないと第三者に見られたら・・・その人はあなたのことをどう思うでしょうか?
この場合、悪いレビューを書いた人が悪質なクレーマーかどうかは関係ありません。返信していないあなたの方が悪く見えるのです。
だから、現実と同じように、あなたはネットでのクレームにも真摯に対応すべきであり、Googleにつけられたレビューに直接返信できる機会はGoogleマイビジネスに登録することしかありません。
レビューへの返信はGoogleマイビジネスの管理画面から行えます(スマホのアプリでも可能です)。
今回は悪いレビューの話をしましたが、良いレビューにもちゃんと返信しましょう(悪いレビューにしか返信しないのも感じが悪いですよね?)。
だって、もし現実あなたの目の前に「あなたのお店が好き!」と言ってくれる人がいたとしたら、あなたはその人を無視しますか? しませんよね。それと同じことです。
⑤ 正しい情報を伝えられる
ここも非常に重要な部分です。
Googleマイビジネスの恐ろしいところは、先ほども言いましたがあなた以外でも事業を登録できるということであり、かつ情報を登録できるということです。
しかも、あなたがGoogleマイビジネスに登録をしていたとしても、他の全く関係のない第三者が情報を編集できるということです。下記の画面を見てください。
私の教室の名前を通常検索した時に出てくる「ナレッジパネル」ですが、この私が追加した赤い矢印の先を見てください。「情報の修正を提案」とありますよね。
これ、「提案」とありますが、実は変更する力を持った提案なのです。しかも、Googleはお店のオーナーであるあなたが登録した情報ではない誰か分からない人が「提案」した内容でも変更を加えてくることがあります。
その結果、「閉業していないのに閉業していることになっていた」り、「営業時間を書き換えられていたり」することがあるのです。いや、嘘じゃないんですよ。本当の話です。
あなたのお店に興味を持った人が店名で検索し、Googleマイビジネスのリスティングが「閉業」となっていたらどう思うでしょうか? あなたのお店に行くと思いますか?
これはGoogleが「ユーザーがウェブの情報を作っていく」という方針なのである意味仕方がないところです。だから、自己防衛するしか道はないのです。Googleマイビジネスをいつも意識している必要があるということです。
また、もうひとつ「正しい情報」をアップしておくことの大切さを伝えるとしたら、お店の営業時間があげられます。
Googleマイビジネスに登録していないお店は営業時間も不明であることが多いです。すると何が起こるかと言うと、顧客がお店を探した時に営業時間が確認できないということが起こります。
こちらのナレッジパネルを見てください。
「営業時間を追加」という項目があります。つまり、それが登録されていないから、一般検索やマップ検索で検索した時にそのお店が開いているかどうか分かりません。
もし一方で同じようなお店は営業時間が書いてあって各日に行けば開いていると分かる。
あなただったらどちらのお店に行きたいでしょうか?
また、上記の画面をよく見ると、「質問する」というボタンがあります。これ、ユーザーがそのビジネスに対して質問したいことを投稿できるのです。
投稿すると下記のような画面が表示されます。
よ~く読んでみてください。
「オーナーや他のユーザーが回答すると」と書いていますね。
つまり、あなたが知らないうちの他の誰かが回答できるのです。
ということは、その人が間違った内容で回答したとしたら、そのお客様は損害を受ける可能性があるということです。
Googleマイビジネスに登録しておけば、質問の内容はアプリや管理画面で表示されます。これ、ある場所では競合がそのお店に成り代わって回答していたということもあるくらい危険な話なのです。
自分とは関係ないと言うのではなく、ぜひネットで正しい情報を発信できるようになっておきましょう。
今回の記事のまとめ
結局、Googleマイビジネスへの登録とは何でしょうか?
それは、見込み客に自分のお店を見つけてもらいやすくする為の工夫である、と私は思います。
お店が大通りになくても、奥まった場所にあったとしても。
ローカル検索とマップ検索で見つけてくれれば、お客様は来てくれます。
そして何より、Googleマイビジネスは無料なのです!!
やらない手はないということですね。
今回の内容も含め、「Googleマイビジネスの活用法」について詳しく書いた電子書籍を出版しています。
詳しくは下記のリンクをご参照ください(第一章はこの記事と同じ内容ですが、第二章・第三章に活用ノウハウが書いてあります)。
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